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ボイストレーニング通信委員会
1からはじめるボーカリスト奮闘記!
2006/2/2号
   
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                  ごあいさつ
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新年を期に、メルマガの内容を一新してみましたが。いかがでしょうか?

●こんなこと知りたい!

●これはどういうこと?

などなど、何でも構いませんので何かありましたら、info@uta-koe.jpまでお寄せ
くださいませ〜。楽しみにお待ちしております♪

では先へと参ります〜。

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                  yoshikoのボーカル修業記
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(このコーナーでは、年々夢が叶いやすくなっている私の生態を振り返り、
こんなコトを参考になさってみてはいかがでしょう? 
というご提案のコーナーです。)

前回は、

♪♪スケールの大きな夢を具体的に描こう♪♪

ということを申し上げました。

ですが、「そんなに簡単に出来ないよ〜!」 と思われる方が多かったかも?
と思ったので、今回ちょっと補足を致します。

イキナリ具体的はムリ! と思われた方、段階を踏んでいきましょう♪

まずは曖昧で全然構いませんので、どんなコトが叶ったら嬉しいか? 
イメージしてください!

始めから具体的なイメージをハッキリ描くのは、実は結構難しい事なのです。

「叶えたい事を具体的に描けるならば、その実現は近い」という方もいる位
なので、焦らずいきましょう〜。

●まず、アナタが叶えたい事は何ですか?

●また、あと3年後、5年後、10年後の内に変わらないままでいたら嫌な事は
何でしょう?

このあたりから攻めてみましょう!

どんなにささやかでも、小さくても、一歩を踏み出すことが大切です。
思い浮かんだ事を、ドンドン書き出していきましょう!

参考までに私の場合、10年前は「歌手になろう!」などとは全く考えていませ
んでした。
もっと言うと、4〜5年前までリアルに考え始めてもいなかったのです。
(と言う事は、ここ数年で色々な事がすごく変わってきた、という事ですね。
夢が加速的に叶い出しました。)

その当時はもう「ボイストレーナー」として何年か活動してきた頃だったので、
それがアタリマエになっていたのです。

今を遡ること約10年前、『高い声が出なかったり、歌いたい曲が歌えなかっ
た』私は、それらの問題を改善したくて、あるスクールに習いに行きました。

洋楽を聴いていたせいか声量はある方でしたので、レッスンを受ける内に
「教えてみないか?」とスクール側からスカウトされたのです。

その当時は、「フリーターも先行き不安だなぁ。」と思い始めていたので、
「これはいい話が来た! 講師は収入が安定しているらしい!」と、
やってみる事にしました。その後研修を受けさせて頂き、講師として働き始めま
した。

そしてそんな駆け出しの頃に一人暮らしを始めてしまったので、いつの間にか
食べて行くのに必死になり、いつの間にか夢を見ることを忘れ、日常に流されて
しまう事になりました。

(今振り返ると良くわかりますが、私の思考回路が「安定」する事を一番に選ん
でしまっていたんですね。。。望みがそれでは、それ以上の事は手に入らない
訳です!)

そんなある日、私が受け持っていた生徒さんの何人かが「オーディションを受け
る」というではないですか!

「チャレンジしよう!」と決意する位、成長してくれた事が嬉しかった反面、
私の気持ちの中になんかモヤモヤしたものが浮かび上がってきたのです。

それは、私の心の叫びでした。

心の中のもう一人の私が、「アナタも歌いたいんじゃないの?」と、問いかけて
きたのです。

最初の内は、「私なんてもう年だしムリだよ〜。」「若い子が未来に挑戦してい
けばいいよ〜。」とか、「もっと才能があって上手い人が『歌手』になるもんだ
よね。おこがましいよ〜。」というコタエを導き出して、自分を納得させようと
していました。

(今思えば、やっと安定してきた日常を変化させる事に不安をかなり覚えていた
んですね。
私の優先順位の一番上に、「歌手になりたい」という願いが存在していなかった
事はアキラカです。)

そんな風に自分を納得させようとしていたのですが、なかなか気持ちのモヤモヤ
が抑えきれませんでした。
むしろ、日に日に強まっていくのでした。
頭の中に絶えず「どうしたらいいのかな〜?」という思いがあったのです。

そして迷いに迷った末、私はある日バンドに入ろうと決めたんです。
「とにかく私も歌いたい! ならばやってみよう!」と。迷う事に疲れたのかも
しれません。(笑)

私が人生において「私も歌を歌って良い。」と許した瞬間でした。
とてもささやかですが、そこから私の人生は大きく動き始めたのです。

今は結構フットワークの軽い私ですが、昔はこんな感じではありませんでした。
何をするにも、決断が遅い。。。迷いに迷って、ガマンできなくなってやっと
重い腰を上げるという感じでした。

実は歌を習いに行くまでにも、かなりの試行錯誤がありました。
(これはまた次回以降お話ししていきますね!)

今思うと、何でそこで迷うかな?という感じですが、それ程、「歌う事」が自分
と遠い位置にありました。

こんなに迷ってダラダラしていた私でも、続けているとナントカなるものです。(笑)

是非、「叶えたい事がある」と思ってらっしゃる方がいましたら、勇気を持って
一歩を踏み出してみてくださいね。
絶対アナタの人生変わっていきますから!

その為には、まず、「夢を描くこと」から始めてみてください!

それでは、次のコーナーへ。

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                    歌の上手さの秘密☆
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それでは今回も! アナタの『声の魅力』を最大限に引き出し、磨き上げていく
ための秘訣について心おきなく参ります!! 

(「声の魅力」は、歌に必要な音感・リズム感に次ぐ3番目の要素です。
今までの流れをお知りになりたい方は、バックナンバーを御覧ください♪)

まずは音程やリズムを「きちんととれるようにする」通過点をクリアーしても、
なかなか歌は一筋縄で上手くなれないものです。。。

でも、リズムや音程の問題を解決すると、卑屈にならないで歌えますので、歌の
醍醐味である「声を出す事は気持ち良い〜♪」「歌詞に込められた感情に共感し
て感動☆」etc...という体験を得られやすくなります。

そして、下手じゃなくなり「気持ち良く歌える」事がわかってくると、更なる
欲求を覚えます。
それが「もっと上手くなりたい」という事。自然な望みですね!

ここで大切になってくるのが、「アナタは声をどうコントロールして歌っていま
すか?」という事です。

前回は「声の不安定さ」という表現の仕方をしましたが、同じことです。

アナタが歌うことで、どの位の人に「歌の良さ」を余すところなく伝えられます
か?という事ですね。

実は声をしっかり操って歌う事は、かなり難しいのです。

なぜか? それは、私達が日本人だからです!
もっと言うと、「日本語」という言語を使っているからなのです。

世界の色々な国を見回してみると、トレーニングなんてしなくても、「声」が
いい人達が多い国の存在に気づきます。

例えばイタリア。イタリアの人々はしゃべっていてもまるで、歌を歌っているよ
うな声の雰囲気です。

英語圏の人もいい声の人が多いですね。(アメリカ英語とイギリス英語によって
声が違うのがまた面白いです。)
お隣の韓国の人も声が通る人が多いです。中国人も通りやすいですね。

何故全体的に声がいい人が多い国が存在するのか? ここに何か秘密が隠されて
いそうです。

「声がいい」と言う事は・・・・・・、

●上記に挙げた人達は皆、ボイストレーニングをしているんでしょうか?

●皆腹式呼吸出来ているんでしょうか?

コタエはNO! ですよね? 中にはもちろんやってらしゃる方もいると思いま
すが。

実はアナタに「ボイストレーニング」をする前に知っておいてもらいたいことが
あります。

それは、私達が生まれてきてから「どんな言語を話すか」によって、「声の響
き」がかなり左右されてしまうという事です。

つまり、「ボイストレーニングをしなくてもいい声が出やすくなる」言語が存在
すると言う事なのです〜〜〜。

ちょっと例を挙げてみましょう。

宇多田ヒカルさんは、日本人でありながら、NY生まれ。英語がネイティブ並み
に話せます。
クリスタル・ケイさんや、元m−floのLisaさんはハーフですので、日本
語以外の言語を話せます。
最近、「NANA」のレイラ役でデビューされた伊藤由奈さんもハワイ出身で、
英語がナチュラルに話せます。

この人達の歌声は皆さんご存知のように、自然でありながら、伸びやツヤがあり
ます。
そして、割と高音まで出しやすそうです。

これが、日本語以外の言語を話せる所から生まれてくるメリットの一部なんです。

もちろん、外国の方が皆が皆、声量がすごくあるわけでも、音域が広いわけでも
ないのですが、外国からいらした方が日本語を話した場合、発音そのものはたど
たどしかったとしても、私達日本人よりも「声がいい」と感じることが多くない
ですか?

それだけ「言語」によって、発声の仕方が変わってきてしまうと言う事なのです。

これはその言語の特性に関係します。(「母音の響き」や「子音の強さ」などの
特性です。)

「発声が違う」と言う事は、「発声する際の身体の使い方が違う」という事です。

もっと突っ込んで言うと、「どの位喉が開いているか?」「横隔膜が使えている
か?」などです。

他にも色々ありますが、まとめると「声を出すのに有利な身体の使い方」が自然
と身につきやすい、という事ですね。

逆に言うと、日本語はあまり、身体を使わなくても話せてしまう言語です。
それは以下のことからわかってきます。

●外国からいらした方の中で日本語を流暢に話す方は、意識的に身体の使い方
  のレベルを落としている事が多い。

「自分の話し方が日本人のようにならないなぁ?」という事に気づいた外国の方
は、意識的に「子音の発音」を弱めたり、「母音が深く響きすぎたり」しないよ
うにする場合があるようです。

また、私の先生のオペラ歌手の方は一時期ドイツでずっと活躍されていたのです
が、数年前日本に帰ってきて日本語を話すようになり、「日本語を話す時に歌で
使う大部分の筋肉を使わないので、声の質が落ちる・・・」とおっしゃっていま
した。筋肉が落ちるってイヤですね・・・。 

逆説も成り立ちます。

●「生まれも育ちも日本」の日本人が「英語」などの外国語を話しても、声が急
  には響かない。(自然と少し変わる方もいtらっしゃいます。)

これは、今までのご説明で原因をお気づきの方も多いと思いますが、ずばり
「身体の使い方」が違うからです。

生徒さんで良く英語の歌を歌われる方もいらっしゃるのですが、ネイティブの
アメリカ人が母国語である英語を話す時に、
「どの位喉が開いているのか?」 
「身体のどの部分に声が共鳴しているのか?」
という事を知らずに、英語の音声を耳で聴き取り、それを真似して発音練習する
して、歌を歌う訳ですが、どうもリアルにならない。
歌になると、しゃべる時より喉が開いている人もいますから、それを把握するの
はどうしても難しくなってきます。

これは、「私達が聴いて、想像した発声の仕方が本当に合っているのか?」と
いう疑問を持つ事でコタエにたどり着きやすくなります。

さあ、ここまで一気に書いてきましたが、私は決して日本人の歌手の方を否定
している訳ではありません。
私自身日本人ですし、日本語という言語が大好きです。

ですが、理論的に見ていくと「ラクに発声する」という事にたどり着きやすい

も、日本語はあまり歌いません。(特に発声が安定しにくい初期は避けます。)

これってずるくないですか?
私はこの事実を知った時、アメリカで生まれたかった。。。
せめてハーフ、、、と、一瞬タイムマシンで過去にさかのぼりたくなりました。

ですが、それはムリなので(笑)、日本人である事を大事にしつつ、声の可能性
を追求していこうと決めたのです。

私などは特に音域が狭かったので、声の事でハンディキャップを持っていました
が、だからこそやらずにはいられませんでしたし、それすらも受け入れて自分を
生かそうと。人間開き直れると強いです! 

そこから、「日本人である事を踏まえた上で、より素晴らしい声を獲得す為に
必要な事はなんだろう?」という「ボイストレーニング」のメソッドの追求が
始まり、今に至ります。

そして、生まれたのが「ボイストレーニング通信委員会」http://uta-koe.jp/
のメソッドであり、「プロボーカル養成講座」http://pro-vocal.jp/であり、
「カラオケHero」http://www.karaoke-hero.com/なのです。

おかげ様でたくさんの方々にご利用頂き、最近は「結果を出してくれてありが
とう!」というありがたいお言葉を頂戴する機会も増えてきました!

今後も私達は頑張って参りますので宜しくお願い致します〜。

次回は、今回の「発声にハンデを負っている日本人?!」という事を踏まえた
上で、続きをお話していきますね!

そうです! 声が出ないのはアナタのせいじゃありません! 
日本語のせいです。(笑)

こういった事を事前に理解して頂くと、「ボイストレーニング」がもたらして
くれる事が一体何なのか実態がつかみやすいので
今回ご説明させて頂いた次第です。

次回をお楽しみに〜〜

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                      最後に
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今日のメルマガはちょっとシリアスに攻めてみました。

日本人であっても、その個性を大切にしつつ「声」で引けをとらず世界に通用し
ていく歌手や、ビジネスパーソンが増えたらいいな〜〜。という大きなビジョン
を持って私達は動いていますので、共感された方は是非、私達のもとへいらして
ください〜。

私は今までに、アメリカ人、フィンランド人、イラン人と日本人のハーフなど、
色々な国の方を教えたことがあるのですが、やっぱり、初期設定で声が一番響い
ていたのはアメリカの方でした。高音がイマイチ出にくかったので、それを改善
したいようでした。
フィンランドの言語は日本語と近いらしく、日本人とほぼ同じ悩みを抱えていま
した。
イランの言葉はフランス語に近く、声が息っぽくて発声に芯が作りにくかったです。

どの国の方でも、悩む人はいらっしゃいます。

そして、悩むレベルが違くても、「ボイストレーニング」をもってすれば、望む
声が手に入ります。

きちんとしたノウハウを身につける、という事に気をつけなくてはですけどね☆


ではまた次回★

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