理想の声を目指す
コミュニケーションにおける声
    人類が誕生した当時は、現代の様に確立された言語は存在しませんでした。
    昔の私たちの先祖は、動物と同様に、ボディランゲージやいくつかの音声(動物の鳴き声のようなもの)で意思の疎通をはかってきました。

    ところが現在は、言葉を使ったコミュニケーションをするようになっています。
    他の動物と違って、脳が非常に発達した人類は、より便利さを求めて日々進化を続けています。

    (バリエーションがいくつかあるかもしれませんが)「キーッ」などと叫ぶのと、感情を
    具体的に表す言葉とでは、どちらがお互いを理解しやすいかといえば、やはり言葉
    の方ですよね。

    「人類」は、言語を獲得したことにより、思考力
    を急速に発達させました。
    言葉の誕生によって、私たち人間は頭の中に
    あるたくさんの考えや感情を理解して整理し、
    より深く・密度濃く思考することが出来るように
    なりました。

    自分の中で掘り下げたことを、他の人と話し
    合って意見交換をしたり、何かを読んで自分の
    ものとは違う様々な価値観と触れ刺激を受ける
    内に、どんどん脳の発達が促され、更なる進化・発展を求めた人類は理性・判断能力を手に入れ
    ました。後先考えず、本能のままに生活していた時代を経て、「良い・悪い」を考え、判断する能力を 手に入れるようになっていった訳です。

    歴史上の進化は必ず変化を生み出し、私達に様々なメリットとデメリットをもたらします。
    車や電車などの交通手段の発達により、人々は便利さを手に入れた反面、日常の中で歩く機会が少なくなり、慢性的な運動不足を生んだりするように。

    言語を使って手に入れた便利なコミュニケーション環境は、それまではなかった判断
    基準を私達にもたらすこととなったのです。それは「声の存在感がどうであるか」と言う
    判断基準です。

    そういう判断基準ができてくると、それまでは全然意識しなくて良かった事を気にする
    雰囲気が生まれていきます。

    「印象に残る声」と言われる人や「好感の持てる話し方」ができる人は得をする機会が
    非常に多くなる反面、「声の存在感が薄い人」はやりづらさを感じる状況が増えてきて
    しまうのです。

    あなたは今の「自分の声」や「自分の状況」に満足していますか?

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