理想の声を目指す
何で声がきちんと出せないの?!
    日本人が声を満足のいくように出せない原因はいくつかあると私達は考えます。

    私は今まで、ボイストレーナー・ボーカルコーチという仕事について、「声が出ない、歌が上手く歌えない」という悩みを持つ、幅広い年齢層の様々な職業の方と接し、カウンセリングをし状況を改善してきました。

    どんな立場の方がいらしたかというと、歌手(プロ・アマ両方)はもちろん、声優、司会業、ラジオのパーソナリティ、営業マン、サラリーマン、医者、タクシー運転手、ダンサー、OL、経営者、フリーター、学生、主婦、etc・・・.男女のべつなく、声の悩みを抱える
    たくさんの方々とお会いしました。

    これだけ立場が違うと目的も様々です。

    • 「レコーディングを安心して行いたい」
    • 「バンドに声が負けないよう声量をあげたい」
    • 「歌うと喉が痛くなってくるのを治したい」
    • 「高い声を出したい、シャウトをしたい」
    • 「低い声をしっかり出したい」
    • 「表現力に乏しく、歌が一本調子になるのを改善したい」
    • 「カラオケが上手くなりたい。声のレベルアップとともに、音感・リズム感も
      鍛えたい」
    • 「英語の歌をもっとかっこ良く歌いたい」
    • 「ジャンルによって仕上がり具合がばらつく(バラードは上手く歌えるが、
      ノリのいいものは何故かかっこ悪い)ので、苦手分野を克服したい」
    • 「裏声しか出ないので、地声を伸ばしたい」
    • 「裏声をキレイに出したい」
    • 「ピアノ、ギターなどで楽器の弾き語りを出来るようにしたい」
    • 「自分の声が嫌い。好きになりたい」
    • 「長い時間話していると声が枯れるのでなんとかしたい」
    • 「カツゼツが悪いので、歌詞やセリフを聞き取りやすくしたい」
    • 「人前でのパフォーマンスをかっこ良くしたい」

    などが割と多い目的でしたが、どなたの想いにも共通しているのは「今より実力を向上
    させたい」「壁にぶち当たっているけれど、それを乗り越えて満足出来るようにしたい」と
    いうことです。

    求める結果を手にするために、じっくりと話し合って様々な角度から現状を分析し、
    原因を特定した上で「理想の声を創り出すためのレシピ」を考えます。レシピの内容は
    人それぞれ全く違うのですが、何人もの方とお会いしセッションを重ねていく内に、その人の成長を阻む原因にはいくつかの共通のパターンがあることが分かってきました。

    原因を一つだけ抱えている人もいれば、いくつもの原因を抱え問題を複雑にしてしまっている人もいます。その違いがレシピの違いになるわけですが、自分がはまってしまって
    いるある種のパターンがわかってきて、そこから逃れたいと本気で願い、それに向けて
    行動していくと、人はそれまでのパターンから抜け出すことが出来ます。
    (これは「声」のことに限らず、あらゆる分野にあてはまることだと思います。)

    「何故、十分に声が出ないまま今まできてしまったのか?」
「どうして、歌が上手くなれなかったのか?」

    それは、そうなってしまうような条件の中で育ってくることを自分に許してしまったから
    なのです。声が出ないのは、声が出ないことを自分に許す条件付けがなされていたからですし、歌が上手くなれないのも、歌が上手くなれないパターンに自分を当てはめて
    しまっていたからです。

    ・・・ということは、「声を出したい」、「歌が上手くなりたい」と望むなら、すでにそれが出来
    ている人が出来ていることと、今の自分が出来ていないことの違いに気づき、その差を
    埋めていけばいいということなります。

    ハート型のクッキーを作りたいときは、ハートの型(パターン)で生地をくりぬいたり、
    手で生地をその形に作っていきます。それと同じことです。
    ただ、クッキーの生地は変なクセがついておらず、柔らかい状態なので、どんな形にもすぐに変えられます。人間の場合は意志を持っていますから、そう簡単にはいきません。他人の言う通りに生きていくのがその人の生きがいだったりすれば、すんなりと他人の色に染まれるかもしれませんが・・・。

    その人が、これまでの人生において、自分の意志で様々な選択を重ねてきた結果、今の状態になっている訳です。意志が強いことは良いことなのですが、間違った方向に向かう意志を強く持っていても、いつまでも理想には届きません。

    悪いパターンから抜け出すためには、残念ながら今まではそうなるパターンを選んで
    きてしまったのだということをまず認めることからはじまります。今まで生きてきた過去
    は変えられませんが、未来は私達の力で変えていけます。

    そこに気づければ、問題解決へ向けて大きく一歩を踏み出したことになります。型(パターン)は何で作られるかというと、考え方によって作られます。その人が今までの人生の中で体験してきたことを、どう結論づけたかでパ型(パターン)が決まってくるのです。

    新しい型(パターン)にはまる前に、皆さんに確認しておいてほしいことがあるのです。
    それは、今はまっているパターンがどんなものなのか、ということです。今後、理想に
    向けて変化していく為には、現状を知りもう二度と同じ事をしないように気をつけていか
    なくてはなりません。

    今度こそ、いいパターンにはまっていきましょう!

    << 前のページに戻る